火をおこす前にまず規則を
焚き火ができるかどうかは自分ではなく、その場所の規則が決めます。多くのキャンプ場は地面での直火を禁止して焚き火台だけを認めており、薪の火そのものを禁止したり、時間を区切ったりしている所もあります。森林に近い地域では乾燥する季節に火気の使用が制限されることがあり、河原や海岸、公園などキャンプ場以外の場所では、炊事や焚き火が全面的に禁止されている場合も少なくありません。規則は地域や時期で異なるため、キャンプ場の案内と自治体・森林管理機関の公式情報を出発前に確認します。違反すると過料などの処分を受けることがあります。
焚き火台の置き場所
焚き火台は平らで固い地面に置き、倒れないようにします。テントやタープは火の粉ひとつで穴が開いたり燃え移ったりするので十分に離し、風下にテントが来ないよう向きを確かめます。頭上に枝が張り出している所や、枯れ草・落ち葉がたまった所は避けます。焚き火台の下には遮熱シートを敷き、芝生や地面が焦げないようにします。椅子は火から一歩以上離し、人が行き来する通路と重ならないように置くと、つまずく事故を減らせます。
火のつけ方と燃料
よく乾いた薪は煙が少なく、火も安定します。湿った木は煙が多く出て周りに迷惑をかけ、火もつきにくくなります。火をつけるときは固形の着火剤や小枝を使い、火が弱いからといってガソリンやアルコールなどの液体燃料を注ぐことは絶対にしません。液体燃料は一瞬で炎が立ち上り、注いでいた人に燃え移ることがあります。ポリ袋、プラスチック、コーティングされた紙、食品の包装などのごみを燃やすと有毒な煙が出るので入れません。薪は高く積むより少しずつ足して、炎を焚き火台の中に収めます。
火のそばで守ること
火がついている間は、必ず火を見ている人がいなければなりません。次の習慣が、小さなミスが大きな事故に広がるのを防ぎます。
- 水を入れたバケツや消火器を手の届く所に置く
- 火をつけたまま席を外したり眠ったりしない
- 子どもとペットは決めた線の外にいさせる
- 薪は手袋と火ばさみで扱い、素手で触らない
- 火の粉で溶けやすい化学繊維の服は火のそばで避ける
- お酒を飲んだら火の番はほかの人に任せる
- 風が強くなったら薪を足さず、火を小さくするか消す
焚き火台の熱と煙
焚き火台の金属は、火が消えた後もしばらく熱いままです。燃え尽きたように見えても素手で動かしたり脚に足が触れたりしないようにし、撤収のときは完全に冷めてからたたみます。煙が一方に流れるなら、その側の席を空けます。雨を避けようとタープの真下に焚き火台を置くと、火の粉が布を焦がし、煙や一酸化炭素がたまることがあります。寒い日に残った炭や焚き火台をテントの中や前室に入れるのは、一酸化炭素中毒につながるため、どんな場合でもしません。
火を消す手順
火は消すのにも時間がかかります。寝るよりずっと前から片付けを始めましょう。
- 寝る前に十分な時間をとって薪を足すのをやめる
- 残った薪と炭を広げ、水をまんべんなくかける
- 灰をかき混ぜて中まで湿らせ、もう一度水をかける
- 手の甲を近づけて熱を感じなくなるまで繰り返す
- 冷めた灰はキャンプ場の指定場所にだけ捨てる
- 灰を土に埋めない。埋めた炭は中で燃え続けることがある
やけどをしたら
やけどをしたら、すぐに流水で十分に冷やします。氷を直接当てると皮膚がさらに傷むことがあり、みそ・歯みがき粉・油などの民間療法は感染の危険を高めるので塗りません。水ぶくれはつぶさず、指輪や腕時計など締めつける物は腫れる前に外しておきます。やけどが広い、皮膚が白や黒に変わった、顔・手・足・関節・陰部のやけどであれば受診します。子どもや高齢者は小さなやけどでも受診を考えましょう。服に火がついたら走らず、その場で止まって地面に伏せ、顔を覆って転がります。
火が広がったときと注意
火の粉が枯れ草やテントに燃え移っても、まだごく小さければ水や消火器ですぐに消します。しかし手に負えないほど広がり始めたら、消そうと粘るより周りの人に知らせ、風下とは反対の方向へ避難してから119番に通報します。山火事は人の歩く速さより速く広がることがあります。火が完全に消えたか自信がなければ、もう一度水をかけて確かめます。この記事は一般的な安全の案内であり、医療上の助言ではありません。やけどがひどいときや症状が続くときは、医療機関の助けを受けてください。
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